Holland Mania - オープニング

2009.05.16.
Holland Mania展  オープニング



オープニングでは、丸山遊女は日本代表を務めました。左から、元ライデン市立美術館館長、日本代表、アメリカ代表、オランダ代表


いちおう簡易式花魁道中をしながら美術館に戻ります。


花魁と私はもう鼻がバカになっていたのでわからなかったのですが、周りの人の証言によると、ふんわりと「脂粉の香り」をまき散らていた模様。

本日オープニング、オランダ商館長カピタンをお待ちしている丸山遊女は、みさ枝花魁でございます。


このオランダ人男性は、「本物のゲイシャに会えてボクはとても嬉しいよ。遥々来てくれて、どうもありがとう」と、彼の思いを必死にみさ枝花魁に伝えていました・・・ 

どうやら本物の丸山遊女だと思ってしまったようですね。そんなまさか本物がここにいるわけがないのですが、本日のカピタン賞はこの方に決定です。


ひっきりなしに続く写真撮影にもやさしい微笑で応えるみさ枝花魁。





コスプレーヤー(というらしいです、コスプレやる人のことを)はご覧の通り、動きまわるスペースもあまりないので、オープニングでは布団に座っているしかない状態でした。花魁は喋らないようにお願いしているので、言葉は発せず、アイコンタクトとちょっとした表情の変化とジェスチャーだけができる状態。そんな中、みさ枝花魁はほぼ目だけで観客と上手にコミュニケーションをとっていました。(さすが本業が接客業の方です。)動かない、静のパフォーマンスです。

いちおうインスタレーションの方もご紹介しましょう。今回ついついコスプレの方に力が入ってしまい、アートの方を忘れてしまいがちなのですが・・・(笑)

この部屋には、丸山遊女がつけていたであろう化粧品の数々が展示されています。私なりのリサーチを基に、昔そのままのレシピで作りました。カピタン(出島のオランダ商館長)が嗅いだであろう、魅惑的な「脂粉の香り」を体験してもらうための部屋です。




こちらは今回特別にデザインした、嗅覚インターフェース。遊郭の香り(沈香)、遊女がつけていたお歯黒水の匂い、そしてくすの木(あるいは樟脳)の匂いが嗅げます。




もうひと部屋、インスタレーションを作りました。丸山遊女が出島のカピタン部屋を訪れます。




丸山遊女が出島生活で嗅いだであろうオランダの匂いが展示されています。コーヒー、タバコ、そして食肉。


5/17(日)勤務の花美(はなよし)花魁です。(続く)



この企画をサポートして下さったみなさんのおかげでこの日を無事迎えることができました。どうもありがとうございました!!!


[SPECIAL THANKS]


geisha cosplayer:
Misae Endo
Sato Endo
Shinobu Maekawa
Miwako Amano
Sae Inukai

interior / sewing:
Tomoko Inamura

supply and advise:
Miho Yamaguchi (AOF Air Of Fragrance)
Takako Matsukuma (Aromatique Paris)
Gin'nan kobo, for camphor tree bark
Haru-san in Kagoshima, for Sanekazura
Hiromichi (for perfume bottles)
Takako Murata (Pola Art Foundation)
Wolfgang Michel
Kohgado

assistance:
Mihiro Yamamoto
Sae Inukai
Norika Niki

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