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唯一の休日は、ブリュッセルへ小旅行

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今日はようやく、待ちに待った休日。休み、いちにちしか取れなかった...。でも仕事のために来たのだから、それで満足です。授業のない日にもWSして旅費稼ぎしたり、関連イベントに参加して社交したり情報収集したり、仕入れしたり日本に送ったり、ヨガやって体調整えたり。遊んでるように見えて、かなり真剣に仕事につながることだけをセレクトし、全エネルギーを仕事に注いでました。でもとにかく今日だけは、仕事から離れて自由に楽しもう!って思ってたんです。

どうしたい?とじぶんに問いかけたら、「マヤとニックに会いたい!」といっていたので、ブリュッセルまで行ってきました。親友だけど、昔からの仕事仲間なので、けっきょく仕事じゃん!笑 どんだけワーカホリックなのか... 彼らはアーティスト・イニシアチブ foamを率いる人たちで、私も10年くらい前からそのイニシアチブのメンバーとしていくつかのプロジェクトに参加しました。いわば、嗅覚アーティストとしてのスタートアップ時に、賛同してくれ励ましてくれ、いろんなチャンスをくれた、心の友です。3人お互い出身国も文化も言葉も違うけど、興味関心と過去の時間を共有してるので、話が尽きない仲間です。

私たちは味覚と嗅覚の話が大好き。連れて行ってくれたのは、モレキュラー・ガストロノミーで有名なサイト foodpairing.be を積極的にキュイジーヌに取り入れた、韓国系のモダンなお店。


生の牛肉の前菜、韓国風

鯖、カツオと昆布だしで
 カリフラワー、タイバジルと生チーズのソース
 ローカルのチキン、レモングラスの出汁ソースで
いちじくとマスカルポーネ、ハイビスカスソース
帰り道でみつけた、ブリュッセル市の「街路の花壇でエディブル・フラワーを育てる」プロジェクトの花たち。ぜんぶ食べられます。


これでオランダ全日程を終え、あしたフライトです。 とりあえず愛犬の千代子に一秒でも早く会いたくてしかたがない私。われながら、変わったなあ。 おやすみなさい。

授業終了! 「嗅覚アートの教科書」出版計画

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きょうは授業の最終日でした。いつも通り起きて、コーヒー片手に電車に乗って... ああようやくこの日が来たか、よく頑張ったなわたし。風邪もひかずにここまでこれて、何よりだな。この通勤の光景を見るのはまた2年後なのかな... とさまざまな思いにふけりながら、一歩一歩学校に向かいます。

15人いるので、プレゼンは3時間に及びました。それぞれの作品が、とてもおもしろく、新鮮で、ユニークで、よく考え抜かれていて、「Please surprise me!」と要求したその通り、みんなやってのけました。ほとんどの学生は、わたしに相談なく、コソコソと隅っこで試行錯誤し、わたしが覗き込むと「It's secret!」と追い出すのです。例年にはなかった自立度でした。作品の写真と映像については、http://smellart.blogspot.com に上げました。

昨日、同僚のカロから朗報が届きました。カロが毎月キュレーションしているメディアマティックの嗅覚イベントで、学生の作品を発表したいというのです。学生たちも大喜び。わたしはすぐ日本に戻ってしまうので、その企画内容や条件、役割分担についてバトンを渡し、全授業を終えました。

そのあとは食堂でビールで乾杯! あー、このビールすごく美味しかったです。(オランダの美大には食堂にビールもワインも売っているという...)


15人の学生が、真剣に、欠席もなく、放課後残ってまで製作してくれ、ほんとうに幸せです。いまもまだハッピーな恍惚感に浸ってます。みんなから「とてもいい授業だった」と面と向かって言われて、どうしたらよいものか、「ありがとう」としか言えず...。私の10年来の仲間、コキー(同じ学科で教えてる同僚)も、他の生徒を連れてプレゼンを見にきてくれ、彼女からも「ほんとうに良い授業だったんだと、授業の雰囲気から伝わってきたわ」とのお褒めの言葉。オランダの人はみんなわりと中立的で批評的なので、ここまでベタ褒めされると、ちょっと照れくさい私...

私が教えてるようなWSタイプの授業は、生徒と先生のシナジーで成り立つもの。なので、いくら授業内容が良くても、毎回うまくいくとは限らない。今年は特に、このシナジーが良い連鎖反応を起こしたと思います。私の経験ゆえなのか、歳からくる威厳なのか、日本の田舎暮らしというユニークさからか、その要因はわかりま…

「メディアアートの歴史、ひと区切りついたね」

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きょうはメディア・アート関係の人しかわからない内容の記事となってしまいますが、なにしろわたしの歴史の一部、何卒ご容赦を。

昨晩はV2の35周年パーティでした。90年代にDEAFのキュレーターを務め、その後トランスメディアーレを作ったアンドレアスが「マシン・アート」の本を出版したので、その発表会を兼ねてました。想像通り、90年代〜2000年初頭のメディアアート界をウロウロしていた仲間たちの同窓会でした。


前回の記事で書いたとおり、わたしは96年DEAFに参加した藤幡正樹先生が展示会場を撮ったそのビデオに衝撃を受け、「こんなかっこいい世界があるのか!」とオランダに関わり始めました。みんな飲みながら語るのが大好きで、わたしもすぐに仲間になり、影響を受け、美大も出てないのにメディア・アーティストになったのでした。おそらくV2がなかったら、わたしはアーティストにすらなっていなかっただろうし、オランダにこんなに長く住むこともなかったろうと思います。

ついでですが、V2は Ars Electronica に並んで、世界的にはもっとも重要なメディアアート・インスティテュートのひとつされてますが、もとはといえば35年前、オランダの田舎で美大を卒業したばかりの4人の若者により作られたグループでした。そのうちのふたりが、アレックスとヨーカです。当時はビデオアートの全盛期だったので、 今はなき Montevideo と重なる領域を避けるため、その名前を「Institute for Unstable Media」としました。前衛的な活動をきちんと残して伝えていくため、パブリッシング部門をきちんと設け、これまでに40冊出版してます。その評判により、ロッテルダム市に招かれ、今でも助成金のほとんどはロッテルダム市から来ているとのこと。

わたしも作家としてのスタートアップ時期はずいぶんV2にお世話になりました。その後も嗅覚アートのイベントに呼ばれたり、ロッテルダム映画祭でキュレーションさせてもらったりと、ファミリー的な関係を保ちながら今に至ります。ディレクターのアレックスは、恩人のひとりです。今は癌の治療中で、また会えるだろうかと心もとないのですが、会場では自ら率先して椅子を片付けてました。アレックスらしい! 96年のDEAFでも、自ら会場設置を手伝っていたと、師からも聞いていました。アレックス…

2年ぶりのオランダ〜友人達との再会〜

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オランダ王立美術大学での2週間集中授業のため、渡蘭中です。
折しも本格的なアートシーズンが始まり、あちこちでイベントが... 
平日の昼はみっちり授業、夜と週末はイベントに顔出し(これも仕事)で忙しいです。でもふだんの石垣島ライフでは、まったく社交しないヒキコモリなので、その分とても楽しい。
授業の方は、http://smellart.blogspot.com にちゃんとアップしてるので、そちらへ譲りましょう。15人の生徒を、みっちり教えてるので、かなり体力使いますが、みんなほぼ欠席なくついてきてくれます。
9/21(木)は アムスのMediamaticにて、親友のカロがキュレーションする月1の嗅覚イベント、Odoramaでした。そこでいたのはなんと! 嗅覚アートシーンでは有名なサスキアとペーター。こないだ5月にベルリンでも会ったばかりだけど、サスキアはロスに住んでて、ペーターはベルギー。わたしは日本。なので、感動的な再会です。SNSのおかげで、お互い距離を感じない。

クララ(スペイン)、カロ(オランダ)、ペーター(ベルギー)、マーク(オランダ)、サスキア(アメリカ)と。みんな仲間であり、親友であり、戦友であり、ライバルであり。つねにネットで繋がってる仲間です。

そしてわたしがスカイプで指導をしたフィリップ(スイス)もいました!なんか一度にみんなに会えてラッキー。彼はアニマル・ファットで石鹸を作りました。仕上がりが見れて嬉しいです。来年には石垣のアトリエに研修に来てくれます。

翌日の9/22は、ハーグで Two Days Art Festival。これはもうご存知のとおり、2日間のオールナイトイベントなので、体力的にパスで、展示とレクチャーの部分だけ行きました。展示は、わたしが教えてる ArtScience の 卒業生展です。レクチャーのお題は「ArtScienceとは」。大きなお題だけど、言葉にし難い領域なので、いろいろ学べた。
展示は、さすがー!おもしろかった。やっぱりここで教えてるわたしは幸せもんです。世界一おもしろいスタディだと思う。



そのスタディはどんなかというと。。。オランダ王立美術大学の中にある、学際的なスタディです。オランダ王立だし、当然すべてにおいてクオリティはオランダでもトップクラス。建物はいたるところにモンドリアンです。



美大に行ったことの…

9月〜11月のおおまかな予定です

9月、アトリエPEP石垣島はオンラインで(FBグループで)サロンを始めました。Synapseで提供していたものを移行、リニューアル。本格的に嗅覚アートや調香を学べる通信教育コースから、気軽に匂いと香りに触れることのできるサロンまで。すでに何人か調香コースを本格的に始められました。

http://pepe.okinawa/onlinesalone/


9月後半、オランダの美大、Art Science Interfaculty of Royal Academy of Art, The Hague にて2週間48時間にわたる集中授業をやります。嗅覚とアートについて。
http://smellart.blogspot.com

9月21日、mediamatic の嗅覚イベント odorama 参加予定。

9月23日(土)、ロッテルダムのカメラジャパン映画祭にて源氏物語を匂いで体験するワークショップをやります。
https://camerajapan.nl/event/the-smell-of-the-tale-of-genji/

10月12日(木)、母校である慶応大学SFCにて授業をやります。

10月発売の、フランス発の嗅覚マガジンNEZに私の作品がレビューされるそうです。

10月末、ホームベースである石垣島にて初のメディア芸術祭が開かれますので、地元民として新作をコントリビュートしたいなーと思ってます。

11月、たぶん17日、東京のデジタルクリエイティブイベント KYO-SHITSU http://kyo-shitsu.net/にてプレゼンテーション予定です。渋谷wombにて。







インターン募集中(シェア歓迎)

わたしが沖縄で構えているアトリエPEPE(石垣島)では随時インターンを受けいれています。 いま、大学で、嗅覚の勉強ができるところは、ほとんどありません(日本に限らず)。そのためPEPEではこれまで2人の学生さんからの要望により、インターン研修のホストをしてきました。 私自身はオランダの美術大学に2年に1度赴き、嗅覚アートの授業(1コマ分)を担当していますので、研修内容もヨーロッパの美大の授業に相当するものになっております。インターン研修の問い合わせは世界中からも来ます(言葉の都合、お断りすることも多いのですが) 将来何らかの香り関係の仕事をしたい方、そのための基礎的な知識や経験が欲しい方。石垣島という天然の香りの宝庫で、PEPEにある豊富な香料素材に触れ、嗅覚のトレーニングをすることができます。 内容: PEPEで日々の仕事の手伝いをしていただきます。清掃などの雑用も含まれます。PEPEに調香体験にいらっしゃるお客様のおもてなし。お客様の調合のお手伝い。香料等備品の整理(香料は天然・合成あわせて200種以上、香木は100種以上、化粧品やキャンドル作りの素材等幅広く揃えています)頻繁にある石垣島のフェスティバルやイベントへの出店(主にこどもむけWS)の企画立案、実施。嗅覚教育のコンテンツ作り。蒸留のお手伝い。(PEPEでは日常的に、身近な自然の花や葉っぱを摘んで、蒸留抽出したり、加工したりする実験をしています。)これまで市場になかったものを身近な日常から発掘し、いかにグローバルな付加価値をつけることができるか、ブレーンストーミング。アイディア勝負ですので、グローバルな視野を持つ方であれば、バックグラウンド問わず挑戦できます。嗅覚の能力も問いません。参考:過去の研修生のブログ記事http://pepe.okinawa/tsundamiレポート/条件: 期間:随時募集、できれば3ヶ月〜(2ヶ月の場合は応相談) その後期間を延長・更新男女不問(虫が苦手な方は向きません)年齢不問経験不問(アロマなどの何らかの香り関係の経験、アート関係の経験、あるいはwebデザインやSNSなど情報系の知識経験がある方を優先させていただきます)時間:基本は10:00-17:00ですが、応相談(夜のバイトかけもち可。石垣島には飲食店も多く、常に人手不足状態です。)不定休。研修ですので、労働対価として…

オンラインサロン「嗅覚を制する者は⚪︎⚪︎を制する!」始めました。

このブログ「魔女の実験室」は昔より多くの方に愛読していただいてます。沖縄・石垣島のアトリエPEPE (www.pepe.okinawa)にいらっしゃる方の多くも、「あの魔女さんですか!ついにお会いできて嬉しいです」と感激していて、こちらがかえってビックリしています。

ブログの延長線として、ついに嗅覚系のオンラインサロン始めました! 文章を書くのも、オンライン上でのトークも、好きな方です。今後大切に育てていきたいと思っています。ご興味ある方は↓へ。

https://synapse.am/contents/monthly/smell


「嗅覚の学校」会員様、オンライン会員様 共通に月2度(平均)ほどお送りしているメルマガのサンプルをこちらに掲載いたします。

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嗅覚を制する者は⚪︎⚪︎を制する! 

メルマガ編:月に平均2度ほど、お送りします。

❤︎目次❤︎

1. PEPEよりお知らせ

2. コラム:嗅覚を鋭くするにはどうしたらよいの?

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1. PEPEよりお知らせ
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こんにちは!

日本初の嗅覚サロン、記念すべき第1回目のメルマガは、機内で書いています。

1回目ですからね、気合入ってますよ。(毎回この質というわけにはいかないかも ^^;)

GW中、ベルリンで嗅覚系の世界的なサミットが開かれてました。

そこで、嗅覚アーティストのひとりとしてプレゼンしてきたのです。

なにしろ欧米人ばかりの世界なのもあり緊張しましたが

嗅覚の洋の東西についてプレゼンをしたところ、

印象に強く残るプレゼンができたようです。

サミットで仕入れた情報なども、追い追いシェアしていきますね。


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2. コラム…

J-WAVE岡田准一さんとの対談/ベルリンのラジオ局のインタビュー

もうだいぶ前になりますが、Growing Reed という番組にて対談いたしました。そのときのログがこちらになります。youtube でも探すとたくさん録音が出てきます。

http://s.webry.info/sp/sirotanmofumofu.at.webry.info/201502/article_1.html


また、最近ベルリンでインタービューされたものがPodcastになりました。世界の嗅覚アートについて。
https://monocle.com/radio/shows/the-monocle-arts-review/523/olfactory-art/

2017年嗅覚アートのサミットinベルリン ご報告

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2017年嗅覚アートのサミットが終わり、ベルリンから石垣に向かう機内からです。

世界初のこの類のサミットにて、プレゼンしてきました。


↑サミットなので、公開ではなく非公開の形式。カジュアルなスタイルのラウンドテーブル。


↑キュレーターのアシュラフ・オスマン

私のプレゼンはトリに近い時間帯で注目されていたし、
「特に有名なアーティスト」と紹介されてしまったり
緊張し、言葉も拙く、技術的にも甘かったけど、
結果からいうと

「最も印象に残った!」
「5時間くらい聞いていたかった!」
「あなたのプレゼンで、それまでの議論が吹っ飛んでしまったね!」

と賞賛の嵐でした。
ジャーナリストからも追加取材の依頼が。
要点を3つに絞ってプレゼンをしたのが功を奏したようです。
最も強調した点は
「みなさん西洋では香水を基準に嗅覚アートを話しますが、私たち日本では香水はそれほど標準の文化ではないんです。その代わり千年以上昔からお香文化があり、香りは時と空間を共有するために使います。個人の縄張り空間を作る香水とはまったく逆の発想です。」
大きな拍手が終わった後のシーンとした余韻、そしてそこで誰かがつぶやいた「おもしろかった」のひとこと。
忘れられません。

そして、翌日のアワードセレモニーにて
「このアワードへの貢献者」として
特別に名前を呼ばれ、拍手を受けました。
(びっくりしすぎて、すぐには起立できなかった 笑)



昨年はアワードのファイナリストにノミネートされながら
最高賞の受賞とまではいかなかったのですが、
受賞した作家が「最もインスピレーションを受けた作家」として
壇上で私の名前を挙げて敬意を表してくれ
それを石垣の浜辺でオンラインで観てた私は、泣きました。
今年も、いっぱい感動で泣きました。
楽ではないけど、12年続けて、良かったなあ、と。


すべて終わった翌日は、嗅覚アートの権威であり親友でもあるカロと
共通の教え子であり、このイベントの企画主催者であるクララと
ベルリンでラーメン食べながら誕生日を祝いました。
私はほんとうに素晴らしい美大で教えさせてもらってるなと、しみじみ。


長旅でしたが、これまでオンライン上でしか会ったことない人たちに会うことができ、
行って良かったです。
そのコミュニティの形態もオンラインでしか掴めなかったので
これが初めての「オフ会」みたいなものでした。
そしてそのコミュニテ…

「戦争の匂い」をスーパーの肉で再現 石垣在住、気鋭の嗅覚アーティスト

昨年の話ですが、沖縄タイムスに取り上げていただきました! 
嗅覚アート・アワードの賞を取った作品「戦争の果汁-広島・長崎-」についてです。
どうもありがとうございます。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/57611


千代子の冒険

じつは、今年のはじめから石垣島で犬を飼い始めました。

柴犬(豆柴)メス、1歳。

9月末から2ヶ月半の、わたしの実家(千葉)滞在にも同行しました。

田舎者の千代子が都会の刺激的な暮らしをどんだけ楽しんだか、というお話です。


着いてわりとすぐ、わたしのちょっとしたミスで脱走してしまった千代子。

海と山に囲まれて育った千代子にとって、千葉市の住宅地は、大都会。

さまざまな雄犬の匂いが堪能できます。

最初はちょっとそのへんでオシッコをするつもりが・・・次々と展開する匂いが、おもしろくなってしまったのでしょう。

匂いを辿り辿り、冒険にでかけてしまいました。


5分くらいしてから私がハッと気づき、

いつも一緒に行くコンビニに行ってみると、「あっちの方にいきました」という目撃情報が。

それを辿って聞き回るとまた、「あっちに行きましたよ」。

??? まったく反対方向だ・・・。

これは独りでは無理と判断し、家に帰って父と弟にも捜索を頼みました。


2時間かけて3人であちこち探しましたが、見つからないので、保健所にまず電話。

そして、高校生のころ飼っていた犬がお世話になった近所の動物病院にも電話。

・・・すると!

「あ、うちで保護していますよ」

とのこと。

ホッとして、すぐにお迎えに行くと、

人の心配をよそに楽しそうに出て来た千代子さん・・・

そして帰ろうとしません! 

ふだん散歩で会う雄犬の数もせいぜい1、2匹の田舎暮らしですから、

動物病院といえど、いろんな犬の匂いがして、

さぞかしホストクラブのように楽しんだのでしょう。


引っ張って連れて帰ると、路往く人々から

「あー! このワンちゃん! さっき道の真ん中で平気で寝そべってましたよ。車、恐くないでしょ?」

(^^;)

はい。ふだんは、海と山しかなく、車もめったに通らないところで暮らしておりますので・・・。


日を改めて動物病院の先生に御礼を言いに行きました。

そのときにも3匹くらいのワンちゃんが診察に来ていたでしょうか。

またしても病院から「帰らない」と座り込む千代子さん。

みなさんからクスクス笑われながら、引っ張って連れて帰りましたとさ・・・。