2014/10/13

Sense of Smell が出版されました。

出発元:
CMD Breda

嗅覚アートの今についてのオーバービューができる、素晴らしい一冊です。私も作品を二つ提供しています。


2014/09/03

Perfumum の記事

今月号のベリーダンス・ジャパンに Perfumum のステージが取り上げられました! 

2014/06/11

「ハーレム」の感想


今回のベリーダンスのステージには、お客さんを3人ほどステージに誘って目隠をする「ハーレム」の場面がありました。迷宮に連れて行かれた方々の体験談をここでご紹介します。

「ファーッと優しい物に包まれてまずいい匂いと思いました。
吸い込まれる匂い。
くすぐったさを感じて何で触られてるかの想像。イチゴの味も匂いもいつもより強く感じた気がしました。
目を閉じてる事で嗅覚、味覚、感触がより敏感になった気がしました。
匂いにも優しい、強そうみたいな視覚で感じる見た目みたいな鼻目!?があるんだなぁと思いました!」

---
「ベールで目隠しされるによって、香りの移り変わりがダイレクトに伝わりました♡
ハーレムなんだけど、アトラクションにいるような、、笑 とってもマジカルな体験でした!」

2014/06/10

perfumum ステージを終えて・・・ 薫香・香りの小道具メモ



感無量、とはこのことで。その日は仕事モードだったのだけど、一夜明けると気持ちのよい疲労感、そして感動がこみ上げてきて、ひとり成田への道のりで涙が出て来てしまいました・・・笑。今はオランダにいます。

ふだん、時間を戻して欲しいと思う事はあまりないのですが、いまばかりは思います。あの時に、あの空間に、戻して欲しい、と。もういちど体験したい、と。でもこんどはお客さんとして・・・(笑)

ルハニのダンス・シスターたち。ノーラさん。素晴らしいものを見せてくださいました。特にノーラさんの、最後の最後まで厳しくベストなものを追求する姿には共感させられますし、これからもどんどんディレクターとして飛躍していただきたいです。ともすれば趣味やエンターテイメントの世界に籠りがちなベリーダンスを、「アート」に昇華させるノーラさんの試みは、貴重な仕事です。

距離は離れていても、いつも繋がっています。みんながいつも、私の心のソウルメイトとして、支えてくれています。どうもありがとう... Love ya all!


■はじめのごあいさつ(ステージの最初に述べた言葉です)


嗅覚アーティストとしてご紹介いただきました。嗅覚のアートというのは、絵筆や絵の具の代わりに香りを、キャンバスのかわりに空間を使う表現のことです。わたしはヨーロッパを中心に展示活動をしています。ヨーロッパでは流行し始めているフィールドですが、日本ではまだみなさん聞き慣れないかと思います。今回、嗅覚アートの一部をここでみなさんに体験していただくことができて、嬉しく思ってます。

単なるBGM的にアロマを流すというよりは、香りを媒体として、時間と空間を超えた体験をしていただくように構成されています。

まもなくこの空間が、香りの海と化すわけですが、ダンサーの方々には、ひと呼吸ひと呼吸、香りを吸い込んで味わっていただきたい。そしてみなさんには、その息吹を感じていただきたい。香りがダンサーとみなさんを繋ぐ。一体化する。そんな役割を担います。

まずステージを構成するときに、古代の香りの儀式からヒントを得ました。香りを神に捧げるといった行為は、世界各地で見られます。同じように、踊りもまた、古来より神々に捧げられるものとして発展してきました。これは、人類に共通する普遍的な「心情」というか、「心」の表れかもしれません。その「心」といったものを、ベリーダンスというアートを通して再現、そして表現していくようなステージを、ノーラさんと共に作り上げました。

ステージのひとつには、みなさんの中から限定3名でステージに上がって実際に濃密な体験をしていただく場面があります。ダンサーがみなさんお誘いに行きますので、心の準備をお願いしますね。みなさんと一緒に作って行くステージと私は考えています。

最後に、ダンサーそしてスタッフ一同、みなさまとこの空間このひと時を共有できますことを、とても嬉しく思い、感謝しております。どうもありがとうございます。





■薫香の裏舞台

今回の会場「月見る」での薫香は、リハの時間が実質30分! ほとんど全てがぶっつけ本番。なのでまず事前に、空調の位置の確認と、通風口の位置、スモークの流れの目視から空間特性を把握しました。お客さんがフルに入った状態で、奥の方や上まで香りが届くだろうか・・・といった懸念はありましたので、扇風機の強度は「最強」の設定にしました。

読めなかったのは換気のパワーです。足りなかったら、香りの微細な変化を描くことができません。そのため、上演直前の決断でしたが、ステージ上のエアコンもONのままにすることにし(それまではOFFにしてくれと頼んでたのです)、ライティングとスモークの組み合わせで生じる「質量のある空気に包まれている感」といった視覚的効果を利用するためにスモークもたいてもらうことにし(それまでは、スモークは香りを邪魔するから焚かないでくれと頼んでいたのです)、そのかわり香料もマックスに投入して焚くことにしました。

この最後の決断が功を奏しました。

会場側もヒヤヒヤするほどの、予想以上の客の入り。2階の後ろの方はおそらく、ほとんどステージが見えなかったかと思うのですが、それでも「香りは届いた」という声を聞きました。作家仲間からも、「香りの切り替えがハッキリとわかった。混ざってしまうかと思っていたら・・・」とのコメント。

「香りがあると、その世界に入って行きやすい」「異次元にトリップした」そんな声もたくさん聞きました。

薫香は私ふくめスタッフ3人でやりました。タイミングを合わせる事が重要なので、綿密な打ち合わせをした上で。ゆきさん、まさこさん、にわか仕込みだったのに、ふたりとも完璧にやってくださいました。彼女たち無しには成功しなかったこと。

ダンサー達も、リハの時よりずっとずっとスゴかった! 香りをむさぼるように楽しんでくれるお客さんを見て、ノリノリにテンション上がったとも聞きました(笑)

客席を見渡すと、明るかったんです。光量の問題ではなくね。みんな、優しい顔をしていて、優しい光に包まれていたんです。会場側も「通常なら閉塞感や不快感が生まれるはずの人数が入ってたのに、それが全くなく、むしろ心地よかったのは、香りのおかげでしょう。」とおっしゃってくださった。

香りは、みんなを元気にするんです。やわらかい光で包むんです。幸せにするんです。私自身も、始まる前は疲労感で手足も冷たかったのに、ステージが終わるころにはポカポカ。元気をもらい、浄化されました。まあ、高価な香料を大量に焚いたので、ほんとに贅沢な空間だったんですよね。

常に火加減に集中しなければいけなかったので、ほとんど踊りを楽しむ間は無かったのですが、あっという間に7つのステージが終わってしまいました。最後の花魁になったとき、「あれ?! これが、もう最後???」みたいな感じで・・・

でも花魁に紙吹雪を撒いたとき、会場の気から、感動がクライマックスに達したのを感じました。ダンサーが回転し、その紙吹雪もまた舞うところが儚くて、きわめて冷静な状態なのに、目が潤むという、不思議な状態でした。そして最後の菩薩様による浄化・・・ステージの仕事は、楽しい。またやりたいです。


■薫香メモ(香りのスタッフ用)

(1)クレオパトラ
1: ダンサーが動き始めたときに薫香開始。 煙もくもく出しても良い。
2: クレオパトラが出て来るときに、薫香ストップ。シャボン玉の準備。
3: クレオパトラが転がって顔を出し始めるときに、シャボン玉開始。ファン(弱)
4: シャボン玉やりながら、次のステージのための火をコントロール、パレットを準備、曲が始まった瞬間にステージに鉢を置けるようにしておく。

(2)月と三位一体
1: 薫香材料のアルミ皿のせて鉢を舞台裾に置く。 煙もくもく出しても良い。

(3)ハーレム
1: シャルロッテがソロで踊り始めたときに、薫香開始。煙もくもく出しても良い。
2: お客さんを入れるアナウンスが入る前に↑の薫香ストップ。

-- 休憩、炭の入れ替え --

(4)うずめの舞
1: 榊を振るのが落ち着き、座って器を置いたときに薫香開始。 煙モクモクは避ける。

(5)インディアン
1: Saoさん登場前からタバコの薫香開始 煙モクモクは避ける
2: ホーミーのときからセージの薫香開始
3: SaoさんのソロのときにPalo Santo に火をつける。消えたらまたつける。

(6)インド
1: Latteさんのソロ始まるときに白檀薫香開始。煙モクモクは避ける

(7)花街

1: 3人が踊り始める頃に、沈香を焚く 樹脂がぶくぶくいってほんのり香りが出るくらい
2: ファンヴェールの後、曲調が変わったときに、紙吹雪を手づかみ3回くらい華やかに散らす。
3: ノーラさんソロの時に、焼香を焚く。沈香に上乗せでOK.
4: ノーラさんソロの時は、上からパラパラとはかなげに紙吹雪を散らし続ける。扇で扇いでなるべくステージの方にも廻るように・・・(できるかな?! もし足りなかったら裾からも少しずつだけファン(弱)に載せてパラパラと散らす。)

■香りの小道具memo

(1)クレオパトラ
バラの香りのシャボン玉をクレオパトラ登場のシーンで飛ばします。オリジナルな方法で、香り付きのシャボン玉液を作りました。割れると、バラの香りがします。

(2)月と三位一体
なし

(3)ハーレム
フェザーファン/フェザーには、ローズ系の香りをしたためています。官能的な香り。お付きの者がずっと客席に向かってふわふわと扇ぎます。
踊り子が使っていたヴェールには、Hini Attarの香水をしたためまています。目隠ししたお客さんに舞台の上で体験してもらうときには、ロータスの香りをしたためたロータスを嗅がせてもらったり、ローズウォーターをピシャっとかけてもらったり。


(4)うずめの舞
榊には、月桃の香水(月桃煮出し液+樟脳+セージ)をスプレー。その上で、聖水式のように、手水をお客さんにピシャっとかけてもらいます。

(5)インディアン
パイプ:タバコの葉

(6)インド
川に見立てたヴェールには、ジャスミン系の香水をしたためます。サラスヴァティのラッテさんにも特別にジャスミンの香水を作り、全身に。

(7)花街
ファン・ヴェールには、「花魁の好んだ化粧品の香りの」香水をしたためます。
紙吹雪には、桜の香りをしたためます。

*香水は、Hini Attar 以外すべてオリジナルの調香。




2014/06/06

Perfumum 6/8(日)プログラム





Perfumum


"Perfume(香り)"の語源はラテン語の"per-fumum(煙に-よって)"だとされています。煙ととともに立ち上る香りは、天上の世界につながるものとして、神々に捧げられてきました。そしてベリーダンスの起源も、豊穣の神々に捧げられたもの。古代からそれらを担ってきた女性たちのように、Ruhani BellyDance Artsのダンサー達が集い、ダンスと香りを通して、それぞれの女性性を祝福します。

1.Dignity 

テンプルダンスと クレオパトラ
Temple Dance and Cleopatra

紀元前1世紀の古代エジプトを治めた、知性と美貌に満ち溢れた絶世の美女クレオパトラ7世。本来は僧侶が儀式で焚く神聖な香り「キフィ」を体に纏うなど、斬新な形で香りを嗜んだ。薔薇好きのクレオパトラを、官能の女神アフロディテに託した作品。
香り: キフィ、薔薇
Scents: Kifi, rose

2. Metamorphose

トリプル・ゴッデス
Triple Goddess

女性の身体に物理的な影響を及ぼす月の満ち欠けと、女性における三つの人生のステージ「処女、母、老婦」を、三相女神であるモーガン・ル・フェイに託して踊る作品。
香り:乳香、ミルラ、ジュニパー
Scents: Frankinsence, Mirrah, Juniper

3. Bliss

女神イシュターのハーレム
Harem of Ishtar

十字軍時代、ペルシャのハーレムでは、ある秘密の香水が使われていた。("Galaxy of Scents" Mary Lynne) 官能の女神イシュタールに導かれるかのように、香りが客を誘い、困惑させる作品。
香り: ハーブの香油、女神イシュタールのお香
Scents: Hinni Attar, incense of Ishtar

4. Impulse

うずめの奉納舞
Temple Dance by the Goddess Uzume 

「岩戸隠れ」のくだりで神々を笑わせて世界に光を取り戻した芸能の女神で、日本最古の踊り子であるアメノウズメノミコトに託した作品。古代日本の儀式で焚かれた麻に類似した香りを持つ月桃で薫香。 香り: 月桃
Scents: Shell Ginger

5. Vigor 

バタフライ・メイデン -変容の女神-
Butterfly Meiden- the Goddess of Transformation

ネイティブ・インディアンにとって、タバコの葉は神聖なお清めの神具であった。パイプは天上の精霊との通信役を担い、タバコの煙はその媒体の役目をする。ホピ族の舞の儀式に使われる「蝶」をモチーフに、変容を讃えた作品。

香り: タバコの葉、ホワイト・セージ
Scents: Tobacco Leaves, White Sage

6. Fluid

ガンジス河の水の精
The Elf of Ganges River

インドの音楽と芸術の女神であり、河の女神でもあるサラスワティに捧げる踊り。

香り: 白檀、ジャスミン
Scents: Sandalwood, Jasmine

7. Instinct

花街のあの世とこの世
The heaven and the Earth in Geisha District

花街では接客の時間を計るのに沈香の線香が使われていた。その香りは、われわれが普段お葬式で使う「焼香」に近い。高級であればあるほど沈香の割合が多くなるからだ。花街の香りは、葬式の香り。生と死、あの世とこの世、聖と俗、そのすべてを観音に託して踊る作品。

香り:伽羅(沈香)、焼香、桜
Scents: Agarwood, Funeral Incense, Cherry blossoms


プロデュース: Ruhani Belly Dance Arts  
企画・構成: Nourah, MAKI UEDA
出演: Ruhani Belly Dance Arts 所属ダンサー, Ayla, LiLith, Sao and Nourah
香り: MAKI UEDA
映像: marimosphere
DJ/音楽監修: 森田 潤






☆☆Ruhani BellyDance Celebration☆☆ Facebookページ

2014年6月8日(日)
☆☆Ruhani BellyDance Celebration☆☆
~生命を祝福して踊る~

ルハニ・ベリーダンス・アーツ所属ダンサーによる、年に一度のセレブレーション

"Perfume(香り)"の語源はラテン語の"per-fumum(煙に-よって)"だとされています。
煙ととともに立ち上る香りは、天上の世界につながるものとして、神々に捧げられてきました。
そしてベリーダンスの起源も豊穣の神々に捧げられたもの

古代からそれらを担ってきた女性たちのように、Ruhani BellyDance Artsのダンサー達が集い
ダンスと香りを通して、それぞれの女性性を祝福します。

~第一部~
start 16:45
『In-Sense 感覚の中で
Ruhani BellyDance Arts所属ダンサーによるソロショー』

~第二部~
start 20:30
『Perfumum 女神の香り
ベリーダンスと香りと映像のコラボレーション』

Open 16:30
Close 22:00

前売:3500円(通し券、入れ替え無)
当日:4000円(通し券、入れ替え無)

場所:青山 月見ル君想フ(外苑前)
http://www.moonromantic.com/?cat=6

★ご予約・お問い合わせ★
RBDAreservation@gmail.com
件名:Celebration
Tel: 03-5474-8137(会場:月見ル君想フ)

出演: Ruhani Belly Dance Arts 所属ダンサー, Ayla, LiLith, Sao and Nourah
香り:MAKI UEDA
映像:marimosphere
DJ/音楽監修:森田 潤

☆第二部は、香りのアーティストMAKI UEDAとのコラボレーション。
ダンスと香りを融合し、それぞれの女性性を祝福します。

一同、心を込めて準備してお待ちしています。


◆MAKI UEDA プロフィール◆
嗅覚のアーティスト
嗅覚とアートの融合を試み、匂いを素材として作品を制作・発表する。現在は石垣島を拠点とし、ヨーロッパを中心に世界各地で展示やワークショップを行う。約10年のオランダ生活経験があり、オランダ王立美術大学でも嗅覚アートを教える。欧米で流行の兆しを見せ始める嗅覚アートのリーディング・アーティストのひとり。
http://www.ueda.nl/index.php?lang=ja


2014/05/23

Perfumum 7つのストーリー 制作ノート(2)


Perfumum 7つのストーリー

こんどのベリーダンスのステージの薫香に関する、インスピレーション・ノートです。ネタとして伏せておきたい部分は編集しましたが・・・ これをお読みになれば、ますますこれがアブノーマルのステージであることわかっていただけるかなと思います!



(1) dignity (尊厳、品位、品格):古代エジプトとクレオパトラ 

女神:アフロディーテ

キフィは儀式に焚かれた神聖な香り。本来は僧侶により焚かれるもの。しかし、クレオパトラはキフィまでも含めたあらゆる香りを体に纏った。寝室に薔薇を敷き詰めたという逸話もあるほど、薔薇好きだったといわれる。

参考資料:
キフィとクレオパトラについて
紀元前1世紀のプトレマイオス朝エジプトを治めた、知性と美貌に満ち溢れた絶世の美女クレ オパトラ(7 世)(紀元前 69 年~前 30 年頃)。ギリシャ人の血を引く彼女は、数ヶ国語を話せ、 豊富な知識を持っていたとされます。香料に対する関心も高く、「キフィ」の香りをつけ、着飾 り、圧倒的な魅力を持つ女性として伝説に登場します。
古代エジプト時代に調香され、ファラオやクレオパトラが用いていたとされる香り「キフィ」 は、いくつか処方が残されています。エドゥフ神殿やフィラエ神殿のヒエログリフに記されてい る処方、古代ギリシャの歴史家プルタルコス、薬物学者デモクリトス、1 世紀ローマの植物学者 ディオスコリデスなどにより記された処方がそれです。おもに、ワインをベースに、乳香*1、没 薬*2、サフラン、カシア、干しぶどう、ハチミツ、スパイクナルド、などを用いていました。
「キフィ」には、“おしゃれ”のみならず、風邪等に対して、または快眠といった薬効も期待されていたようで、身体につけたり、焚いたりしていたという記録も残っています。特に寺院や 家などでは日没とともにキフィを焚き始め、夜通し薫らせていました。

香り:

スタッフによる薫香: キーフィ
ダンサーによる薫香: バラの香りのシャボン玉、造花ロータス






(2)metamorphose (変化):月の満ち欠けと三位一体の女神

女神: モーガン・ル・フェイ Morgan Le Faye 

女性には、さまざまな人生の段階がある。女性に物理的な影響を及ぼす月の満ち欠けと、女性の人生の3つのステージを、三位一体の女神モーガン・ル・フェイに託して踊る作品。

古代ケルトにおける香りの儀式では、乳香、ミルラが焚かれた。奇しくも現代のキリスト教のミサで焚かれる香りもこれを受け継いでいる。

スタッフによる薫香:乳香、ミルラ、
ダンサーによる薫香:ヴェールでジュニパー




(3)bliss (喜び・至福):ハーレムの香水

女神:イシュタール

十字軍時代、ペルシャのハーレムでは、ある香水が使われていた。女達はそれを乳房に塗るととてもリラックスしてハッピーに寝れるのだといった。59種類のハーブ原料が使われている香水だった。(出典:Galaxy of Scents: The Ancient Art of Perfume Making 
by Mary Lynne)

スタッフによる薫香:メソポタミアの女神イシュタールのお香: セダー、オポポナックス、ベンゾイン、シナモンバーク
ダンサーによる薫香: ヴェール等でハーレムの香水




(4) impulse(インパルス、 衝動):日本古来の奉納舞

女神:うずめ

豊穣信仰、大地礼賛。野菜、果物、花、草。

スタッフによる薫香:  月桃(古来は麻の葉が儀式で焚かれた。ゲットウは香りがよく似ている。)


(5)vigor(活力、精力、血気): ネイティブ・インディアンの炎の踊り
 
女神:バタフライ・メイデン

煙草の葉は神聖な清めの神具であり、またパイプも単なる喫煙具ではなく、どちらもすべての儀式に欠かせない特別な存在である。どんな部族でも儀式の際には、セージや杉の葉などと合わせ、煙草の葉による清めが行われ、「ピースパイプ」または「メディスンパイプ」と呼ばれる聖なるパイプを用いた喫煙が行われる。パイプは天上の精霊との通信役を担い、タバコの煙はその媒体の役目をする。

アメリカ大陸北西海岸部での宗教には、女性シャーマンの習俗が多く見られ、深い森を幾日もさまようことで啓示を得る。死者を煙でいぶし、ミイラにして保存する部族も多かった。

香り:
スタッフによる薫香:  煙草の葉で作ったインセンス
ダンサーによる薫香: ファン・ヴェールでセージor ピネンの香り


(6)fluid (流れるような、流動的な)インド・ガンジス河の流れ


女神:サラスワティ

ガンジス河、インドのヒンズーのお祭り。
サラスワティ(音楽と芸術の女神。河の女神でもある。)に捧げる踊り。 沐浴をする女性たち、または川遊びをする妖精のようなイメージ。

香り:
スタッフによる薫香: チャンダン・インセンス
ダンサーによる薫香: ジャスミンの香りを辺りに撒き散らす巨大ヴェイル、ローズウォーターの聖水式




(7)instinct (本能、直感):花街、あの世とこの世

女神:ターラ菩薩

生と死、あの世とこの世、 俗と聖。
花街では接客の時間を計るのに伽羅(沈香)の線香が使われたため、花街全体がこの香りに包まれていたという。しかし実は、われわれが普段お葬式で使う「焼香」にも沈香が含まれており、高級であればあるほどその割合が多くなる。花街の香りは、葬式の香り。色と死が背中合わせであることを、香りが物語っている。

沈香は、仏教により世界に広がっていった香木でもある。香りの茶道である「香道」でも使われる香木であり、これぞまさに「日本の香り」である。

参考資料:(私が以前書いたエッセイ)

香り:
スタッフによる薫香: 伽羅(沈香)
ダンサーによる薫香: 伽羅の香りのお裾分け、桜の花びら














☆☆Ruhani BellyDance Celebration☆☆ Facebookページ

2014年6月8日(日)
☆☆Ruhani BellyDance Celebration☆☆
~生命を祝福して踊る~

ルハニ・ベリーダンス・アーツ所属ダンサーによる、年に一度のセレブレーション

"Perfume(香り)"の語源はラテン語の"per-fumum(煙に-よって)"だとされています。
煙ととともに立ち上る香りは、天上の世界につながるものとして、神々に捧げられてきました。
そしてベリーダンスの起源も豊穣の神々に捧げられたもの

古代からそれらを担ってきた女性たちのように、Ruhani BellyDance Artsのダンサー達が集い
ダンスと香りを通して、それぞれの女性性を祝福します。

~第一部~
start 16:45
『In-Sense 感覚の中で
Ruhani BellyDance Arts所属ダンサーによるソロショー』

~第二部~
start 20:30
『Perfumum 女神の香り
ベリーダンスと香りと映像のコラボレーション』

Open 16:30
Close 22:00

前売:3500円(通し券、入れ替え無)
当日:4000円(通し券、入れ替え無)

場所:青山 月見ル君想フ(外苑前)
http://www.moonromantic.com/?cat=6

★ご予約・お問い合わせ★
RBDAreservation@gmail.com
件名:Celebration
Tel: 03-5474-8137(会場:月見ル君想フ)

出演: Ruhani Belly Dance Arts 所属ダンサー, Ayla, LiLith, Sao and Nourah
香り:MAKI UEDA
映像:marimosphere
DJ/音楽監修:森田 潤

☆第二部は、香りのアーティストMAKI UEDAとのコラボレーション。
ダンスと香りを融合し、それぞれの女性性を祝福します。

一同、心を込めて準備してお待ちしています。


◆MAKI UEDA プロフィール◆
嗅覚のアーティスト
嗅覚とアートの融合を試み、匂いを素材として作品を制作・発表する。現在は石垣島を拠点とし、ヨーロッパを中心に世界各地で展示やワークショップを行う。約10年のオランダ生活経験があり、オランダ王立美術大学でも嗅覚アートを教える。欧米で流行の兆しを見せ始める嗅覚アートのリーディング・アーティストのひとり。
http://www.ueda.nl/index.php?lang=ja


2014/05/22

Perfumum:「捧げる踊りと香りのステージ」 制作ノート(1)

6/8(日)、東京・青山で発表するベリーダンスのステージの薫香のため、日々少しずつですが、着々と準備を進めています。

世界の祈りに使われた香りの儀式にヒントを得て、7つのステージを構成中。単にアロマのディフューズに終わらないために、「演出」ではなく、あえて「薫香」と呼ぶ事にしよう。どのステージにも、
(1)空間的薫香
(2)ダンサーが使う「香りのツール」による薫香

この2つを割り当てるよう心がけている。

(1)はなんとなく漂っている香り。意識上に昇るかどうかはお客さん次第でもある。しかし、

(2)は、パフォーマーが意識的に使う道具。視覚的に意味があると共に、力強い嗅覚的役割を果たす。誰もが否応無く、香りを意識せざるを得ない状況を生み出す。

空間的薫香は、香道のような焚き方をする予定。夜な夜な、様々な世界中の香木や樹脂を焚いて、構想を練る。Palo Santo というインカの聖木を試香中。


「ネイティブ・インディアン」はタバコを神聖視し、儀式でも焚いたとの事。折しも石垣島、タバコの季節なので、あちこちにこのようなタバコ畑が見られる時期。


生の葉っぱはそんなに特別な匂いがするわけではないのだが、ボイラーで1週間乾燥すると、このようになる。香ばしい!嗅覚で紅茶をいただいているような気分になる。


これをすり鉢で摺り、コーン型のインセンスを作るのが次のステップ。

そして、シャボン玉に香りづけをする実験中。ただ単に香料を混ぜるだけだと、玉が消えやすくなる。なので、様々な工夫をほどこす。


どう見ても日々、遊んでいるようにしか見えません。ほんとうはとってもマジメに取り組んでるんですけどね (^^;


☆☆Ruhani BellyDance Celebration☆☆ Facebookページ

2014年6月8日(日)
☆☆Ruhani BellyDance Celebration☆☆
~生命を祝福して踊る~

ルハニ・ベリーダンス・アーツ所属ダンサーによる、年に一度のセレブレーション

"Perfume(香り)"の語源はラテン語の"per-fumum(煙に-よって)"だとされています。
煙ととともに立ち上る香りは、天上の世界につながるものとして、神々に捧げられてきました。
そしてベリーダンスの起源も豊穣の神々に捧げられたもの

古代からそれらを担ってきた女性たちのように、Ruhani BellyDance Artsのダンサー達が集い
ダンスと香りを通して、それぞれの女性性を祝福します。

~第一部~
start 16:45
『In-Sense 感覚の中で
Ruhani BellyDance Arts所属ダンサーによるソロショー』

~第二部~
start 20:30
『Perfumum 女神の香り
ベリーダンスと香りと映像のコラボレーション』

Open 16:30
Close 22:00

前売:3500円(通し券、入れ替え無)
当日:4000円(通し券、入れ替え無)

場所:青山 月見ル君想フ(外苑前)
http://www.moonromantic.com/?cat=6

★ご予約・お問い合わせ★
RBDAreservation@gmail.com
件名:Celebration
Tel: 03-5474-8137(会場:月見ル君想フ)

出演: Ruhani Belly Dance Arts 所属ダンサー, Ayla, LiLith, Sao and Nourah
香り:MAKI UEDA
映像:marimosphere
DJ/音楽監修:森田 潤

☆第二部は、香りのアーティストMAKI UEDAとのコラボレーション。
ダンスと香りを融合し、それぞれの女性性を祝福します。

一同、心を込めて準備してお待ちしています。


◆MAKI UEDA プロフィール◆
嗅覚のアーティスト
嗅覚とアートの融合を試み、匂いを素材として作品を制作・発表する。現在は石垣島を拠点とし、ヨーロッパを中心に世界各地で展示やワークショップを行う。約10年のオランダ生活経験があり、オランダ王立美術大学でも嗅覚アートを教える。欧米で流行の兆しを見せ始める嗅覚アートのリーディング・アーティストのひとり。
http://www.ueda.nl/index.php?lang=ja

2014/05/11

"Perfumum" 女神の香り、捧げる香り。




"Perfumum" 女神の香り、捧げる香り。世界各国の香りとテンプル・ダンスのルーツを辿る旅です。ベリーダンスと香りの響宴は、なかなかない試み。ひょっとしたら世界初?! 

私の所属するベリーダンス・スクールの美しいトップダンサー達が踊ります。6月8日(日)東京青山@月見る君を思ふ にて。

パリにて私のアートに関する学会発表があります。


研究者のAkiko Ishii-Foret さんが、私の嗅覚アートに関しての論文をまとめて下さいました。それに関する学会発表がパリであります。 お近くの方は是非!


http://kodo.univ-paris1.fr/fr/colloque-23-24-mai-2014/

COLLOQUE 23-24 MAI 2014



Nous avons le plaisir de vous annoncer la tenue du
COLLOQUE INTERNATIONAL: LA CREATION OLFACTIVE
Les 23 et 24 Mai 2014 à La Sorbonne (Paris)
organisé par Chantal JAQUET, Roland Salesse et Didier TROTIER
Ce colloque international réunira des acteurs des sciences sociales (philosophie, sociologie, histoire), de la recherche scientifique (neurobiologistes), des parfumeurs et des artistes (musique, théâtre, design...). Cet événement constitue un moment fort pour tous ceux intéressés par l'émergence d'un Art Olfactif.

La première journée examinera les conditions d'émergence d'un Art Olfactif:
Introduction
Chantal JAQUET (Université Paris1 Panthéon Sorbonne) Du molèle du kôdô à l'art contemporain
Les conditions théoriques: le renouveau des conceptions artistiques
Isabelle RIEUSSET-LEMARIE (Université Paris 1 Panthéon-Sorbonne)Reconnaître le parfum: l'horizon historique d'une nouvelle conception de l'art élargi
Annick LE GUERER (Université de Bourgogne) La reconnaissance artistique du parfum
André HOLLEY (CSGA, CNRS; Université de Bourgogne) Les trois piliers de l'art du parfum
Les conditions matérielles: les techniques d'odorisation
Jacqueline BLANC-MOUCHET (Conceptrice d'odoramas) A la poursuite de la dimension olfactive
Roland SALESSE (INRA, NBO) Techniques d'odorisation dans les arts vivants
Les conditions neuroscientifiques de l'Art Olfactif
Jean-Pierre ROYET (Université Lyon1) Etre parfumeur, une question de prédisposition ou d'entraînement?
Didier TROTIER (CNRS, INAF) Jugement esthétique olfactif et neurosciences?

La seconde journée sera consacrée aux pratiques artistiques olfactives:
L'art Olfactif à l'oeuvre
Jim DROBNICK (OCAD University) Smell: the Hybrid Art
Marie Anouch SARKISSIAN (Coordinatrice Parfum-Musique) Trois oeuvres d'art olfactives mettant en pratique le concept d'interface Parfum-Musique
Dominique PAQUET (Artiste, Dramaturge) L'acteur Olfactif
Performances et Installations olfactives
Akiko ISHII-FORET (CNRS, INAF) La voie de l'art olfactif chez Maki Ueda
Yoko IWASAKI (Université d'Art, Kyoto-Saga) La possibilité de la nouvelle reconnaissance de l'espace et l'art olfactif japonais
Boris Raux (Plasticien olfactif) Chroniques olfactives
Théâtre et parfum
Violaine DE CARNE (auteur, metteur en scène de théâtre) Théâtre Olfactif: un itinairaire singulier
Laurence FANUEL (Parfumeuse indépendante) Création olfactive "hors piste": l'odorisation théâtrale des Parfums de l'âme
Sophie DOMISSECK (INRA, NBO) Le spectateur olfactif: la réception de la pièce Les Parfums de l'âme par le public
Conférence finale
Jean-Claude ELLENA (Créateur parfumeur Hermès) Le parfum, un acte poétique

香り"X"の分解と再構築 / DECONSTRUCTING AND CONSTRUCTING THE SMELL "X"

香り"X"の分解と再構築  DECONSTRUCTING AND CONSTRUCTING THE SMELL  "X" いくつかの香りをバランスよく組み合わせることを「調香」といいますが、この空間で何をやっているかというと、「...