「チューリップの香りを探せ!」




アムステルダム・チューリップ・ミュージアムから依頼を受けた作品制作が、着々と進行しています。

日本にいながらの、オランダでのパーマネント(恒久)展示作品の制作。そんな条件下での制作であるから、お断わりしようかと迷ったりもしましたが、それもこれも情熱を持って辛抱強く支えてくれたパートナー達のおかげで、すばらしい形で実現しそうです。彼女達とskypeでコミュニケーションしたり、香料を何度か送り直したり・・・。パッションさえあれば、距離は意外になんとかなるものですね。

作品は、「チューリップの香りを探せ」というタイトル。3つの似た球根類の香り(チューリップ・ヒヤシンス・水仙)をビジターに嗅いでもらい、お花畑のような香りの迷宮に迷い込んでもらおう・・・というものです。

ところが先日、パートナーから慌てた文面のメールが来ました。なんと、送った香料3点のラベルが取れてしまって、どれがどれだかわからなくなってしまった、どうしよう、どれがどれだか教えてくれ・・・というのです!

教えろといったって・・・。(^^) メールで指示しなければいけないのです。さあ大変。

なるべく万人にわかるような言葉で、わかりやすく、香りを表現してみました。

チューリップ: きゅうりのような爽やかな香りがします。でもその爽やかな香りが消えるのは早いです。その後甘い香りが持続はしますが、それさえも、3つの中ではいちばん早く消えます。

ヒヤシンス: ローズやジャスミンを想起させるような香りです。少しチューリップと似ています。

水仙:甘く、バニラのような香りがします。3つの中で、いちばん強く香りが残ります。とくにバニラ香が最後まで持続します。

さてこのテキストを頼りに、彼女達は果たしてきちんと香りの判別をすることができたでしょうか? それは間もなく明らかにされます。いまオランダに向かう機内の中ですから、遅くとも来週には見にいけることでしょう。とても楽しみです。

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