2008/08/07

SMELL BAR (3) 牧草地探検

Funny Farm 周辺の牧草地を探検。ありとあらゆるものを手に取って匂いを嗅いでみます。

ところで Funny Farm って何? と思っておられる方も多いでしょう。ファームとは名ばかりで、ある2人のカナダ人アーティストのアトリエ兼住居です。このアトリエそのものが実はアート・ワークであるという特殊な環境でして、それはまた別に記事にするとしましょう。限りなく広がる牧草地とサイロのみが、昔はちゃんとしたファームだったことを物語っています。

松の木。この辺に生えている木といえば松、という感じの繁殖度。冬は雪に閉ざされる土地なので、針葉樹が目につくのも道理です。


アカツメクサの背景に見えるサイロが、Funny Farm。トラックの荷台が魔女の実験室。アカツメクサはちょっとアニマリック・エギゾチックな蜂蜜の匂いがします。


シロツメクサ。いわゆる、クローバー。どこにでもあるんですね。アカツメクサよりはもっとストレートな、リナロールにも似た蜂蜜っぽい匂いです。


牧草地一面に生えている白い花は英名で Queen Anne's Lace といい、和名を調べると「ニンジン」と出て来ました。ニンジン?! でも確かに地元の人は、根も食べられるといいます。花の匂いにも、ニンジンをかじったときのツンとしたアルデハイツ様のものと、ミント様のものが感じられました。白いニンジンの一種かもしれません。アメリカ原産だそうです。




定期的に牧草地の草を刈って、こうして丸めて干して熟成させると、いわゆる「干し草」ができます。これを馬の食料などに利用します。草刈りを怠ると、低木が伸び始め、やがては森になってしまいます。定期的に草を刈って手入れをするからこそ、牧草地は牧草地でいられるのです。(知りませんでした・・・)


つまり、牧草地に生えているこれらの雑草は、牧草地特有のものともいえます。「ローカルの匂い」を抽出してみたいと思っていた私はそこで、これまで目にもとめなかった雑草の匂いを抽出してみたくなりました。


オランダでもよく見かける花。オランダではこの花を灰汁抜きしてから煮て、シロップにします。


あざみ。匂いは特になし。


ニンニクの花。このあたり一帯に、雑草のようにどこにでも生えています。地元の人はこの花も食用にします。私たちが食用にする球根のニンニクよりマイルドですが、ニンニクそのものの匂いです。


私がよく通ったケモノ道に、赤い実が隠れるようにして成っている。red currentと呼ばれます。よくジャム作りなどに使います。

2 件のコメント:

wansae さんのコメント...

素敵な報告ありがとうございます。
私も小さい頃おばあちゃんの家の庭で、色んな植物を水出しで色をとって遊んでいました。そんな遊びより、大変で真剣にやっているのは承知ですが、良い意味で遊びみたいな事が、仕事としてできているマキちゃんがうらやましく、そして尊敬だす〜。
でもでもおつかれさまですね、本当に。
日本へ来たら、休みつつ、日本の草花でもやってほしいですわん。

witch さんのコメント...

> wansae

ほんとに遊びながらやってましたよ。いいバカンスでもありました。けど、抽出の過程はそれはそれは大変な手作業なので、農家のおばちゃんになった気分でした。

日本の草花でやってみても、それはそれは楽しいでしょうね・・・ いつかやってみたい。

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