ヒヤシンスの香りの抽出 -春の訪れ- 

日本の春といえば、桜。
オランダの春といえば、ヒヤシンス。





ある朝起きてみると、この甘く濃厚な匂いが室内に満ちていました。
それなら抽出しない手はない、と思ってしまう私。





現在も抽出器を回してます。(3日目)

分析的に嗅ぐとすれば、
紫のヒヤシンスはピンクのヒヤシンスよりアニマリックな成分が濃いと思います。
基本的にどちらも蜂蜜のように甘く、ジャスミンのようにアニマリックで、少しだけスパイシーでパウダリーな香りです。

ヒヤシンスはオランダが観賞用として熱心に改良を加えた花だそうです。
日本では古来よりお香を焚く文化が発達してきましたが、
西洋では花の香りをほんのりと室内に漂わせることを嗜んできたようです。

まず雪の下からスノー・クロックと呼ばれる可憐な白い花が顔を出し、
雪が溶けたらクロッカス、
それから一斉に水仙が咲き乱れる。
そんなふうに徐々に春の訪れを感じるのがオランダの情景だったようですが、
それはもう過去のこととなってしまったのでしょうか。
ここしばらく嵐だなあ、と思ったら今日は柔らかい春の日差し。
その辺ではすでにクロッカスが咲いているそうです。

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