2007/10/31

展覧会のお知らせ

展覧会名:Fort Europe
場所:Corrosia, Almere Haven
日時:2007年11月3日(土)〜12月30日
オープニング 2007年11月3日(土)15:00より

14:30 より「匂いの抽出」ワークショップをします。
参加者がそれぞれ思い入れのある匂いを持ち寄り、その匂いを抽出し、香水を作るワークショップです。
たとえば[我が家の庭の草の匂い」、「パンを焼くときの匂い」、
あるいは「シンタクラース祭の匂い」など。
これらの匂いを抽出して、簡単な香水を作ります。

ワークショップの成果物は、2ヶ月間のあいだ展示されます。
展覧会期間中にも匂いは抽出され続け、より質の良い香水として熟成していきます。
なのでビジターは完成品ではなく、その過程を見たり嗅いだりすることになります。

その他展示する作品としては、先日こちらで紹介した「わたしの匂い」つまり私の体臭のパフュームの他に、あるベビーの匂いのするベビー・パウダー(市販のベビー・パウダーは香水で匂いがつけられてるのですが、このベビー・パウダーは赤ちゃんそのものの匂いがします)、そして日本の台所を想起させる「味噌汁のエア・スプレー」など盛りだくさんです。冗談に聞こえるかもしれませんが、いたってマジメです。(^^)

展覧会名の Fort Europe には、ヨーロッパという「要塞」や広く国境や経済圏・文化圏のボーダーラインについて、アートから考えてみよう、という意図が込められているように思います。それに応えるべく、オランダや日本といった文化に潜む匂いの他にも、ベビーといった人類普遍の存在に潜む匂いなども展示し、鼻に問いかけます。全て今回新しく発表する匂い・・・つまり新作です。

(ワークショップは定員枠が限られており、すでに満員ですが、立ち見は可能です。)











昨日の夕飯はご覧の通り・・・味噌汁でした。
(フラスコで作ったものではありません・・・念のため)

2007/10/28

わたしの匂い

8月から数々の実験を重ね、遂に「わたしの匂い」の抽出に成功。
実は11月3日オープニングの展覧会のための新作です。

  • 「わたしの匂い」白粉(おしろい)
  • 「わたしの匂い」香水


この2種類でき上がり。どちらかというと白粉の方がナチュラルな匂いです。
香水の方は、どうしても立ち上がりのアルコールの匂いがきついので。
でももしかしたら、苔でやったように匂いを濃縮できるかもしれない・・・。
時間があれば、やってみようかと思ってます。









2007/10/09

10月6日 3回目の公演

10月6日は drop a line 3回目の公演でした。


(入口を入ったところ。突き当たりが魔女の実験室。)







この日は人の入りも丁度良く、
ブラック・ボックスでの「個人パフォーマンス」の予約もほどよく埋まり、
それを待つ間じっとパフォーマンスに見入り、長居してしていかれた方がほとんどでした。

モスの薫香は、ほぼ前日どおり。
普段ホコリアレルギーに苦しんでいる方が、
「ここでは気持ちよく息を吸うことができる」と、
魔女のところにやってきました。
アイスランド・モスはそもそも、
ホメオパシーの世界では気管支系疾患に対する薬草として使われているのですが、
ほんとうに効果があるとは・・・。
(ほんとうに魔女みたい・・・。)





最終日なので、材料も余ってることだし、
このプロジェクトの記念としてメンバーみんなにクリームを作ることにしました。

苔クリーム

  • 10g 乳化剤Tegomuls
  • 24g アーモンド・オイル
  • 8g シア・バター
  • 120g 蒸留水
  • 2ml パラベンK(保存料)

香料
  • オーク・モス 15滴
  • 白檀 6滴

できあがり約175ml



今回のプロジェクトでもまた
実験に実験を重ね、新しい素材と技術に挑戦してきました。
うまく終了することができて清々しい気分です。

演出家/アーティストのハイネ、
それから奥様でありパフォーマーのユッキー、
舞台デザイナーでありパフォーマーのサオリちゃん、
その旦那様で舞台技術系なんでもできるアルノ、
バイオリン弾き、セロ弾き、ハンド・パフォーマー。
こんな多彩なメンバーといいコラボレーションができて、
そんな希有な機会に感謝。

2007/10/08

10月5日 2回目の公演

10月5日は、Drop a line 2回目の公演でした。
今回はIETM という、国際的なキュレーターの集まりにおいての発表。
私も懇意にしているメディア・アート系の方たちもけっこう来ていましたし、
遠い日本からもいらっしゃってる方達もいました。

ところがこの日の公演は、きちんと広報されていなかったのか、
みなさんネットワーキングに夢中でいらしたのか、
始まってもパラパラとしか人が来ない。



公演で使われる乳液は既にできあがっていて、充分な蓄えもあったので、
公演中は自分なりに実験的要素のある作業をすることにしました。
テーマは「レシピを見ないでクリームを作る」
優れた料理人は料理本を見ずに料理します。
それならじぶんもカンでやってみようと思ったわけです。
実はレシピをメモしたノートをホテルに置いてきてしまったからなのですが (^^)

ところが、このカンが悪かったのか、
途中かき混ぜるのをサボったりしたのがいけなかったのか、
この日に作ったクリームはことごとく失敗・・・。





苔の抽出作業の方も今日は、実験的要素を入れてみました。
これまでアイスランド・モスをドライの状態から抽出していたのですが、
ある資料によると、オーク・モスの抽出は1晩水に漬け、
少し発酵させてから始めるものなのだそうです。
オーク・モスもアイスランド・モスも、種類も匂いも似ているので、
アイスランド・モスを前日から水に漬けてから抽出を始めました。
すると抽出液(アルコール)が濁り始めてきました。
アイスランド・モスのスターチが溶け出したのかな・・・?
(アイスランドでは、この苔をハーブ茶として服用するだけでなく、スターチを抽出するのだそうです)
抽出された匂いについて結論を下すのはまだ先になりそうですが、楽しみです。





この日は、舞台装置の苔が自然ないい匂いを発し、空間に充満していました。
直前に撒いてもらった水に、喜んでるかのよう。
それもこれも3日おきに水やりのため劇場に足を運んでいた
フロリスト・さおりちゃんの努力の賜物ですね。


(さおりちゃんは舞台ではあやしい「魔女」にみごとに変身・・・お株を奪われたか。)

モス薫香用のディフューザーは2つを入口に設置し、1つは魔女の実験台に設置。

16:15 モス薫香開始
17:00 パフォーマンス開始
17:30 モス入れ替え
18:30 モス入れ替え
19:30 モス入れ替え
20:00 パフォーマンス終了

舞台装置の山苔と、アイスランド・モスがうまい具合に混ざり合って、
なんともいえない匂い空間になっていました。
(人の入りが少なかったことも影響してます。)
入口を通った後に顕著な「自然に抱かれているような」匂いをお客さんは、
意識した人もしなかった人も両方いるかもしれませんが、
何かしら感じ取ったはずです。
そう、匂いは意識していなくても、心や感情の深層部分に秘密のうちに働きかけるのです。
こわいですねえ。





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