グラース 7月22日(日) - カンヌの週末

7/22 (日) - カンヌの週末

今日はとくに予定を立てず、水着だけはバッグに入れて出発。
歩いてると、ふと無花果(いちじく)の香りがしてきた。
見ると木は5mとか、時には10mの距離にある。
だんだん嗅覚が鋭敏になってきているのがわかります。

グラースにある3つの観光客向け香水工場のうちのひとつ、
Molinardを訪ねました。
銅製の大きな蒸留機器が山ほどあり、
こういった抽出技術に大いなる興味を寄せる私には天国。






伝統の質を大切にしつつ、現代にも通じるプロダクトを生産する、
その姿勢がよく伝わってくる香水工場でした。
1920年代から造られているというシェービング・クリームを、旦那様用に購入。
アフター・クリームを兼ねているというから、旅がちな彼には最適。
自分用には、香水ならぬ練り香水を購入。
昔はこういった蜜蝋みたいなクリームタイプの香水が主流でした。
これも旅がちな私にはコンパクトでいい。

その後やはり暑さに参り、カンヌ行きのバスに飛び乗りました。

カンヌのビーチに面したカンヌ映画祭の会場。
赤絨毯のプロムナードを気取って歩いて写真を撮ったりしている観光客。
ここはカンヌなんだなあ・・・。



かっこいいヨーロピアンの女性に目を奪われます。
細くてすっきりしてるのに、筋肉質でグラマラス。
シルエットがきれいで、動作や姿勢、歩き方が知的でキリッとしてるのです。
コスモポリタンの生き方そのものを体で表しているような。

このビーチにはシャロン・ストーンのような映画女優がピッタリ風景にハマりそう。
「きみにももうちょっと色気というものがあってほしいものですねぇ。
シャロン・ストーンは胸が大きくなくたって、セクシーだよ。
がんばろうね。」
と言ったのはその昔、誰だったか・・・。
二十歳そこそこの私は、そんなのムリよとプリプリしてしまったけど、
こんど会うことがあったら何かおごってあげよう。

(どうでもいい話しですが、カンヌに滞在した友人の話しによると、
カンヌは若くスタイルがいい女性率が高いのにはそれなりの理由があり、
夜にはカジノなんかで両手に何人ものエスコート・ガールを抱えて
ウハウハしてるお金持ちおじいちゃんがけっこういるのだそうです。
ま、現実ってそんなものよね。)

こんな風景に日本人グループがなにげに入り込むと、ちょっとげんなりします。
まあ自分もヒトのこと言えませんが・・・(苦笑)。
で、引け目を感じた私はというと、
ちょっと外れにあり家族連れでにぎわっているパルムビーチへ。



ビーチは黄金に光り、
波に舞う砂も黄金に輝いています。
2時間ほど、ほどよく海水浴。
そして乾いた喉を潤わすのに、バーでビールを飲む。
こんなふうに独りでいると、
いろいろな想念が浮かんできては消えていく・・・
車窓の景色のようで、とても気持ちいい。

あいにくお腹がいっぱいで夕食をとる気分になれなかったけど、
レストラン街の散歩がとても楽しかった。
テラスのテーブル・セッティングが、ここでは店の看板がわり。









南仏のシンボルという、蝉(せみ)の素焼きの飾り物を買って、
グラース行きのバスに乗りました。
さあ、明日からまた1週間、匂いを嗅ぐぞ。

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